2012年3月11日日曜日

通関士試験の合格率について:後篇

前回3科目受験者の実際の合格率を計算してみました。

正直な話一部科目免除者と3科目受験者では合格率はもちろん、試験にかける時間なども考えると不公平な感じはします。ただ、この一部科目免除者は3科目受験者の競争相手ではありません。この人たちは違うステージに立っているという事実だけがあるのです。

1科目免除者は5年の従業者登録(または公務員特例)、2科目免除者は15年となっています。
この人たちはのほとんどは日常的に通関業務をこなしており、ある一定の水準の仕事をしている人たちです。例えその年の試験に受からなくても、次の年も同じ条件で受験することができます。
3科目受験者には、学生、通関業者への転職/就職を考える人、貿易関係職についている人、通関部に所属しているが試験に合格していない人、資格コレクターの人などなどいろいろな人がいると思います。
受験者の内のどれだけの人が日々試験に向けて学習しているかは分かりませんが、3科目受験者の実際の合格率は発表されているものより低いということを頭に入れて、日々の学習を進めていただければと良いのではないでしょうか。


通関士試験の豆知識その1
合格発表はweb官報が一番早いです。受験番号と氏名が合格発表当日に報告されます。
http://kanpou.npb.go.jp/

通関士試験の豆知識その2
2科目免除合格者の名前に注目すると、税関所長や税関長の名前を時に見つけることがあるかもしれません。

例年実務の最終10問題で合格数を調整しているようです。今年度はどうなることか、受験者の皆さんは法改正も踏まえ日々勉強に励んでください。

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